読書録

読んだ本の記録として

お金を手に入れる6つの方法とは?

どうも、modsです。

いきなりですが、質問です。
お金を手に入れる方法を3つ挙げてください。

・・・

どうでしょう?
割とすぐに思いついたのではないでしょうか?

1つ目は「かせぐ」です。
大人になれば、仕事をしてお金を稼いでいますよね。

2つ目は「ぬすむ」です。
銀行強盗やスリはお金を盗んで手に入れていますよね。

3つ目は「もらう」です。
子供の頃は、お小遣いやお年玉などで、親や親戚からお金をもらっていました。

まとめると、お金を手に入れる方法は以下になります。

  1. かせぐ
  2. ぬすむ
  3. もらう

では、これ以外に、お金を手に入れる方法を、さらに3つ挙げることはできますか?

・・・

4つ目は「かりる」です。
子供時代は親や兄弟に、大人になってからは、金融機関やローンを組んだこともあると思います。

5つ目は「ふやす」です。
銀行にお金を預けると、わずかではありますが、利息をもらうことができます。
また、株を買って、株価が上がれば、配当金をもらえます。

では、6つ目は?

・・・

その答えは、こちらの本に書いてあります。

おカネの教室 僕らがおかしなクラブで学んだ秘密 (しごとのわ)

おカネの教室 僕らがおかしなクラブで学んだ秘密 (しごとのわ)

中学生の男子生徒「サッチョウさん」、女子生徒「ビャッコさん」、先生「カイシュウさん」の3人が、「そろばん勘定クラブ」という奇妙なクラブを通じ、おカネについて学んでいく金融・経済系学園ドラマ(?)という珍味なスタイルの小説です。

「かせぐ」と「ぬすむ」の違いは何か?

話は変わりますが、
以下、それぞれの職業は「かせぐ」or「ぬすむ」どちらでしょうか?

  • 高利貸し
  • パチンコ屋
  • 地主

一見すると、どの職業もあまり良い印象がありませんね・・・。
どちらかと言うと、「かせぐ」より「ぬすむ」ような気がするかもしれません。

しかし、「地主」がいなければ、住むところがない人もいるでしょう。
また、利子が高くても、どうしてもお金を借りたい人もいる。
単純に、「かせぐ」or「ぬすむ」職業とは決めきれません。

では、以下の職業はいかがでしょうか?

  • サラリーマン
  • 銀行家
  • 売春婦

「売春婦」って、どうなんだろう・・・?

こちらの本では、そういった際どい職業も含め、世の中に役立つかどうかで、「かせぐ」or「もらう」or「ぬすむ」に分類していきます。

「もらう」は「フツー」で、それで十分

本書では、それぞれ以下のように分類しています。

  • 「かせぐ」→とても役に立つ
  • 「もらう」→フツー
  • 「ぬすむ」→役に立たない

公園に例えると、
「かせぐ」は、自分が来る前より公園をきれいにする人。
「もらう」は、「かせぐ」でも「ぬすむ」でもない人。使った自分の周りだけ綺麗にする人。
「ぬすむ」は、わざと公園を汚す人。

本書では、「かせぐ」「もらう」は単にお金もうけを基準にしたもので、「かせぐ」から偉いわけではなく、人それぞれが自分の役割を果たす持ち場を守ることが大切だと言います。

貸さぬも親切、貸さぬも親切

お金の貸し借りは、貸す方と借りる方、両方が冷静な時には便利で役立つ取引です。
しかし、「高利貸し」はそうした条件を満たしていません。
無理にお金を借りた人は、お金だけでなく、家族や人生そのものを失うこともあると本書は述べます。

神の見えざる手

お金を必要とする会社とお金を出す投資家が、それぞれ一生懸命に儲けようとすると、絶妙なバランスでお金が必要なところに行き渡るという仕組みであると本書では述べられています。
見えない神様の手が働いているようにお金が上手に使われ、世の中が豊かになるスピードが上がります。
不動産や株式への投資にはリスクがあり、それを引き受ける投資家は経済成長に貢献していると考えれます。

本書に登場するビャッコさんは、「地主」は、土地を持っているだけで儲かる、ずるい職業だと思っていたが、お金や土地を正しく活用するのは簡単ではなく、世の中の役に立つことなのだと学んだと言っています。

6つ目の方法とは?

お金を手に入れる方法を改めてまとめます。

  1. かせぐ
  2. ぬすむ
  3. もらう
  4. かりる
  5. ふやす
  6. ???

本書を読めば、その答えが分かります。
ヒントは、仮想通貨です。
「サッチョウさん」と「ビャッコさん」は、駄菓子屋でヒントを得て、答えを導いたようです。

***

この本を読み、様々な仕事について、考えさせられました。
世の中に役立っている仕事は、お金を「かせぐ」仕事と言え、それは一見楽してお金儲けをしようとしている「投資家」もそうなんだと知り、今までより投資に対して、イメージが変わりました。
大人だけでなく、学生の方にも勉強になる本なので、一度手に取って読まれてみてはいかがでしょうか?

おカネの教室 僕らがおかしなクラブで学んだ秘密 (しごとのわ)

おカネの教室 僕らがおかしなクラブで学んだ秘密 (しごとのわ)