読書録

読んだ本の記録として

仕事は人生の3割

どうもmodsです。

僕が働いているIT業界では、残業が日常茶飯事です。

仕事が趣味だと思えるぐらいじゃないと務まらない、ハードワークが当たり前…
そんな風に思っていました。
 
しかし、そんな働き方で、残り約40年も働くなんて考えられない。
働くって大変なことだ、辛く苦しいことだ、なんて思っていた時に、こちらの本に出会いました。 
筆者は、ライフネット生命の会長兼CEO。
55歳の時に当時勤めていた日本生命で子会社への出向を言い渡され、後に退職。
その後59歳で、ライフネット生命を起業されました。
 
本書では、筆者が考える、20代、30代、40代、50代、それぞれの働き方が記されています。
今回は本書から、年齢に関係なく、働き方の基本となる考え方について、ご紹介します。
 
 

仕事は人生の3割

「仕事は人生のすべてである」
学生時代、そんな風に思っていました。
だからこそ、少しでも好きなことを自分の仕事にしようと。
しかし、実際に働いてみると、いくら好きな仕事でも、そんな風にずっと働くのは難しいなと。
 
ある統計によると、日本人の年間の労働時間は、サービス残業を含めると、約2,000時間なんだそうです。
一方、1年間を時間にすると、8,760時間で、その中で労働時間23%程度
つまり、多く見積もっても、日本人の仕事が占める割合3割なんだそうです。
そう考えると、仕事が人生に占める割合って大したことがありませんね。
 
筆者は言います。
 
仕事とは、3割の時間を使ってお金を稼ぎ、そのお金で食べて、寝て、遊んで、子育てをすることである
 
「衣食足りて礼節を知る」という言葉があります。
人間は、衣服を身につけ、ご飯を食べ、確保したねぐらで眠り、遊んで、子どもを育てるという七割の人生が大切なので、それらが満たされなければ、礼儀や節度など絵に描いた餅に過ぎないということです。
つまり、何事をするにも、まずは稼がなければならないということ。
 
しかし、人間にとって仕事は必要条件ですが、その位置づけは時間の使い方からしていも3割程度でいいと筆者は言います。
 
7割の時間が人間にとっては本質的に大事なことなので、7割の時間を過ごすパートナーを見つけ、友達を見つけることが、人間の生活を健全にし、健全な次の世代を育てることにつながるのです。
 
仕事も生活も、どちらも大事なことに変わりはありません。
しかし、「デートと残業とどちらが大事なんだ」と言われて、「残業!」と答える人はいないでしょう。
人生にとって大切なのは、友人やパートナーと過ごす7割の時間だと筆者は言います。
 
***
 
この本を読んで、仕事に対する考え方が少し変わりました。
仕事は人生のすべてではない一番大切なのは仕事以外のところにあるなと。
友人や恋人と過ごす時間こそが自分を豊かに、そして幸せな気分にしてくれるのだと。
本書では、各年代における働き方について記されており、ビジネスマンなら読まれて損はないと思います。
ぜひ手にとって読まれてみてはいかがでしょうか。