読書録

読んだ本の記録として

「マーケット感覚」これからの社会で必要なスキル

どうもmodsです。
前回に引き続き、ちきりんさんの本を読んでみました。


人生を2回生きる働き方 - 40代からの本気のワークライフバランス - 読書録

 
今回ご紹介するのは、新刊「マーケット感覚を身につけよう」です。

 

「マーケット感覚」とは?

「マーケット感覚」とはどのようなものでしょうか?
ちきりんさんによると、「売れるものに気がつく能力」であり「価値を認識する能力」とのこと。
例えば、一見何の価値もない器も、マーケット感覚があれば「大きな価値があり、世の中で求められている=売れるモノ」と判断できると言うのです。
マーケット感覚の重要性は、今後ますます高まるようです。
それはなぜでしょうか?
 
 

ネットで市場化した社会

インターネットの普及により、世界はつながり、海外の企業が日本の市場に参入する機会が増えました。
そのことで、日本の企業は海外の企業とも戦わなければならなくなり、結果として市場の競争が熾烈化。
「日本の社会はどんどん市場化していく。それを避けることは、もはや不可能だ」と、ちきりんさんは言います。
 
 

これから売れるのは供給が少ない商品

キャビア」や「トリュフ」がなぜ高価なのか、ご存知でしょうか?
それは、供給よりも需要(欲しいと思う人)が圧倒的に多いからです。
逆に、需要よりも供給が多ければ、価格は下がります。
例えば、あるメーカーが、いくら良い性能を持ったパソコンを作ったとしても、他のメーカーも同様のモノを作れば、供給が増えることで、売れなくなってしまうのです。
 
ちきりんさんによると、「マーケット感覚のある人は、どんな良い商品を作っても、供給者が多すぎると儲からないと理解している」と言います。
例えば、ダイソンの掃除機が爆発的に売れたのは、ダイソン社しかサイクロン方式の掃除機を販売していなかったから。
また、「市場化が進む社会で高く売れるのは、よい商品ではなく、需要に比べて供給が少ない商品」だと言います。
 
このことは、供給の少ない商品をいかに生み出すかが重要だと言えます。
そのためには、他者(他社)がまだ気づいていない価値に気付くこと
つまり、マーケット感覚が重要だということです。
 
 

マーケット感覚があれば成功できる

僕が働いているIT業界は変化が早く、その時々で必要な技術も変わってきます。
この業界では、「需要が爆発する新分野での技術を持つ人(たとえレベルが高くなくても)の方が市場では引っ張りだこになる」と、ちきりんさんは言います。
例えば、スマホゲームで成功した人は、「10年前からスキルを磨いてきた人」ではなく「他社より早くスマホゲームに取り組んだ人」
マーケット感覚があれば、市場の動向をいち早く見極め、必要とされる技術やモノに取り組むことができると言えます。
 
***
 
本書では、マーケット感覚を身につけることによって得られるメリット身につけ方について、たくさんの具体例を用いて書かれており、とても分かりやすい内容になっています。
これから、マーケット感覚の有無によって、仕事や人生に大きな差が出るかもしれません。
マーケット感覚は、現代に生きる人にとって必要なモノとなってくると思います。
ぜひ手にとって、読まれてみてはいかがでしょうか。