読書録

読んだ本の記録として

沈黙のWebマーケティングで学ぶウケるコンテンツのつくり方

どうもmodsです。
皆さんは「沈黙のWebマーケティング」というWebコンテンツをご存知でしょうか? 


沈黙のWebマーケティング ―Webマーケッターボーンの逆襲―

 
漫画風のストーリーのため読みやすく、Webマーケティングの勉強にもなるという素晴らしいコンテンツです。
今回こちらのコンテンツが書籍化したということで早速読んでみました。

Webマーケティングの基本を学べる

本書は、Webマーケティングの入門にうってつけの本です。
漫画風のストーリーのため読みやすく、おそらく本が苦手な人でも最後まで読み進めることができるでしょう。
内容としては、SEO検索エンジン最適化)ソーシャルメディアWebライティング心理学コンテンツ制作など、Webマーケティングに関することをひと通り網羅。
実用入門書という見出しのとおり、初心者にも分かりやすく解説されています。
今回はその中から、ウケるコンテンツのつくり方3つご紹介します。
 
 

論理的なコンテンツの上に、感情的な演出を加えよう

論理的なデザインだけでは、頭打ちをする場合があります。
なぜなら、世界は「論理」と「感情」のバランスで動いているからです。
 
本書が言うには、Webデザインにおいて一番大事なことは、論理的に考えることだそうです。
・サイトからの売上げを伸ばすには、どのようなデザインが良いか?
・会社の知名度を上げるために、必要な要素は何か?
このように、デザイナーは、何のためにデザインをするのか常に考える必要があるということです。
 
しかし、論理的に訴えられただけでは、「なんか嫌だ」「なんかダサい」といった感情は止められないと述べられています。
それではどのようにすればいいか?
 
たとえばコンテンツ内の文章やイラスト・写真の見せ方などにワクワク感をプラスできないか考えてみるとよいでしょう。
 
本書はまさしく漫画風の見せ方によって、そのワクワク感を演出していると言えます。
いくら為になる内容でも、読みたい!って思う見栄えでなければ、読む気にならないですよね。
 
 

人は論理で納得し、感情で動く

本書によると、人間は論理で納得し、感情で動く生き物だそうです。
言われてみると、そうですよね。
いくら正しいことを言われたとしても、それが心に響かなければ、その通りにする気にはなれません。
本書では、文章を書く際、どのように書けば相手の心に響くのかを考える必要があると述べています。
ではどのようにすれば相手の心に響くか?
 
そこでオススメしたいのが、文章に「ストーリー」を加えることです。
人はストーリーを好みます。
小説や漫画も映画も、すべてストーリーからできています。
ストーリーを加えれば、どんな売り込み文章も、セールスの要素が薄まり、読んでもらえるようになります。 
 
ストーリーは、書き手の感情を込めることができ、それにより読み手の感情を動かしやすくなるということ。
また、ストーリーには、思い出や出来事に関する記憶である「エピソード記憶」につながり、長期的に記憶に残りやすいメリットもあるとのことです。
そして、そのおかげで、クチコミもされやすくなるようです。
ストーリーは、人の感情に訴えかけ、記憶に残し、クチコミを促す。
人を動かすための効果的な手段と言えますね。
 
 

誰かを不幸にするコンテンツであってはいけない

本書は、おもしろいコンテンツを作るときは、誰かを不幸にすることなく、皆が笑顔になれるコンテンツをつくるべきだと言います。
しかし、そのようなコンテンツを作るには、それなりのセンスが必要です。
ではどうすればいいか?
 
ノウハウを取り上げたコンテンツなどは良いでしょう。
「なるほど、そうだったのか!」と人々の関心を集め、「勉強になった!」という満足感を感じてもらえれば、人は喜んでシェアするのです。
 
例えば、LIGのブログは、体を張った「おもしろ系」の記事もありますが、最先端の技術を紹介した記事を日々更新しており、とても勉強になります。
周りのユーザーに知ってほしくて、ついついシェアしてしまいます。


株式会社LIG | 台東区上野にあるウェブ制作会社

 
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本書はまさしく「ワクワク感」「ストーリー」「ノウハウ」の詰まった1冊と言えるでしょう。
この1冊を読むだけで、コンテンツ制作クチコミ拡散サイト運用といった一連の流れを理解できました。
500ページ弱ありますが、サクサクっと気軽に読めてしまいます。
ブログを書く際のヒントになることも書かれているので、ぜひ読まれてみてはいかがでしょうか。